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レポート2023.04.15クリエイターズ・ファクトリー2018のグランプリ受賞者、宮嶋風花監督のプロデビュー作『愛のゆくえ』舞台挨拶

4月15日(土)、那覇市の桜坂劇場ホールCで『愛のゆくえ』の上映と舞台挨拶が行われました。

この作品は、北海道で暮らす幼なじみの須藤愛と伊藤宗介の愛の物語。育ての親を失ったことにより自分たちの世界のすべてが崩壊してしまったふたりが、壮大な自然のなかで、愛する人を失った事実とどう向き合い、生きていくのか。孤独な少年と少女は何を見つけるのかを、美しい映像とともに描いています。

宮嶋風花監督にとってこの作品は、記念すべきプロデビュー作。また、クリエイターズ・ファクトリー2018のU-25映像コンペティションのグランプリ受賞者ということもあり、会場には、宮嶋監督と受賞を競い合った若手監督や審査員らも駆けつけ、和やかな雰囲気のなか、舞台挨拶がスタートしました。

舞台上には、宮嶋監督と、クリエイターズ・ファクトリー2018で審査委員長を務めていた中江裕司監督が登場。「大変だったね」という中江監督の第一声に、「大変でした」と宮嶋監督が答えると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。さらに、この作品に、脚本から関わっていたという中江監督が「人ごととは思えない。ずっといろんな気持ちを持ち続けて作った映画だと思うから、親みたいな気持ちでみていた。どうぞ、宮嶋監督にもう一度拍手を」と呼びかけると、再び会場は温かい拍手に包まれました。

さらに、会場に観に来ていた、同じくクリエイターズ・ファクトリー2018で審査員を務めた脚本家の中江素子さんは「脚本にいろいろ意見してきたから、私も冷静に見られなかった。映画を通して、空気感がすごいなって感動しました」と評価。また、後半に出てきた船のシーンについて、中江監督は「私は『船を下りて、自分の足で歩け』と思ってみていました。俺みたいな年寄りが撮影するならこれでいいけど、若い監督ならここは歩かせるべきだって。愛ちゃん歩きなさい!ってずっと思っていました」と感想を続けると、宮嶋監督は笑顔でうなずいていました。

最後に宮嶋監督が「皆さんありがとうございました。公開などの詳細が決まりましたらお知らせしますので、ぜひまわりの方々にもすすめていただけるとうれしいです。感想や意見も、ぜひお寄せください」と締めくくり、愛のゆくえ制作スタッフの佐藤嵩真さんも記念撮影に加わって、この日の舞台挨拶は終了しました。